このレビューはネタバレを含みます▼
いち恋・とうすずの少し先の未来(『ONE』)と、既刊書籍におけるかけがえのない隙間のお話(『Interlude』「間奏」、なんて粋なタイトル!)。
天才ヴァイオリニストの十嘉(とうか)と、その恋人となった五十鈴(いすず)。五十鈴は重度感音性難聴で、いわゆるメロディラインとしての十嘉の演奏は聞くことができない。けれど、十嘉の内側でたぎる「彼の本当の音楽」の存在は誰よりも理解している…。ああ、なんという尊い繋がり!
以下やや詳細なネタバレになりますが、十嘉が音楽に集中するあまりに痛みを求めるところ、アーティストの有り様としてリアルに伝わってきました。そして、五十鈴との出会いによってそれを乗り越えた先の芸術表現に至っている。…最高だ。素晴らしき日々、愛おしすぎる。十嘉は絶対にプロフェッショナルな演奏家になってくれるだろうと思ってはいたけれど、その未来を読むことができて幸せです。
そして、そこに繋がる物語、…あああああ第3巻が待ちきれないよう…!!!
今、刊行が一番楽しみなシリーズです。