どうやら誰かの回帰に巻き込まれたようです
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どうやら誰かの回帰に巻き込まれたようです

愁堂れな/亀井高秀

大人が楽しめるひと味違う回帰もの。

ネタバレ
2026年5月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ お待ちしておりました。単行本様!
分冊版の無料分読んで、単行本出たら絶対買おうと思っておりました。

作品は回帰ものですが、よくある作品のように主人公が断罪されたり、嵌められ殺されたりして、死亡して巻き戻るといった人生挽回物語ではなく、タイトルどおり主人公以外の誰かの回帰に巻き込まれての人生やり直しの物語。
血生臭さも恨み辛みもなく、あるのはポッキリと折れてしまったモチベーションと通過したはずの過去を振り返る度に感じる軽い苛立ちや切なさ。

回帰前の人生では戦争に明け暮れ政務は丸投げの夫に代わり、ひとりで政務を取り回し、国に尽くした王妃として生きたアイリーンが主人公。
15年に渡る戦争が終わり国王たる夫が帰還する前夜、これまでの苦労を思い、やっとのんびりできると楽しみに眠りについた夜。たくさんの流れ星に誰が回帰を願ったか。目覚めると20年前の王太子妃選考のお茶会前日に巻き戻っていた。
全てを擲って国のため民のため尽力した20年、あれをもう一回やる、そんな気力がとても湧かないアイリーンがお茶会をサボタージュしたことから、未来が変わりだす…のかなぁ?

作画は綺麗でシリアスな雰囲気なんだけど、真顔で心のなかでツッコミ入れてるアイリーンが可笑しい。
そして、王太子ウイリアムは何を考えてるのか、或いはなにも考えてないのか、底が知れません。
やり直しの人生で王太子妃となった妹のエリザベトがしたかったことは何かも気になります。

今の人生が回帰してることに気づいてるアイリーン以外の人物があと何人いるのか。
人生の分岐点でした選択がどこに繋がるのか、結局運命は変わらないのか、帰結まで楽しみたい。
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