このレビューはネタバレを含みます▼
14巻まで読みました。逸臣さんの22才とは思えない行動力と、老若男女問わずグイグイコミュニケーションを取っていこうとする性格はどのようにつくられていったのかが、徐々に明らかになっていって、どんどん好きになっていきました。
雪ちゃんもまた聴覚障害をもちながら、外の広い世界を知りたいと普通大学に進学した前向きな女の子。2人が出会い、すぐに恋に落ちるのも必然だったと逸臣さんが思っていたところにもぐっときました。
海外に行き、途上国の子ども達に生きるための術を教えたいという夢をもつ逸臣さんは、夢を実現させるために、モテモテでも彼女を作らなかった。でも、雪に出会い世界がひっくり返った程の衝撃を受けたと、雪に告げます。雪に"つきあって"ではなく、"付き合おう"って手話で伝える言葉選びも、"愛おしい"って伝える指も口元も、雪を呼ぶ声も、抱きしめる腕も、じっと見つめる瞳も…逸臣さんの雪に対する全てが温かくて、優しさに包まれている。雪ちゃんは幸せだろうな〜と羨ましくなってしまいます。雪ちゃんも嬉しいときに全身で喜びを表現する姿が可愛くて、一生懸命に努力してる姿に負けるな!って応援している自分がいます。
幼馴染の桜志くんもとてもいいキャラだけど、もっと素直に雪ちゃんに気持ちを伝えていたら…。んー…でも、逸臣さんの後先考えず、後悔するよりまずやってみるという行動力には、誰も勝てない気がする。やってみて、困ることがあったら、二人で乗り越えればいいってどんと構えていてくれて、何があっても大丈夫っていう安心感が半端ない!雪の世界に入りたいと面倒がらず、進んで手話を勉強しているんだから。
逸臣さんのプロポーズにも感動しました。二人にどんな困難が待ち受けようとも、2人の未来が明るいものでありますように…。
また、読み返すうちに、恋愛を超えた人との関わり方や、ハンデをもった人々に対して、自分の中にも偏見があることに気づかされます。逸臣さんや雪ちゃんの家族は、雪ちゃんのことをもっと知りたいって思いで、健常者より深く会話をしています。互いに分かり合いたいという思いが大切ならば、手段は何であろうと苦にならない。むしろ、通じたときの感動はこの上ない喜びなんですね。
聴覚障害を含めて、ハンデをもった人達が夢を実現させる後押しのできる世の中になるといいのに…と強く思いました。