「かわいいわたしのあなた
」のレビュー

かわいいわたしのあなた

茉白あさひな

4歳児男児が「わたし」を使う破壊力

ネタバレ
2026年6月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 可愛すぎる!想像できてしまう。拙く「わたし」と発する子ども特有の高い声を。可愛すぎる(2度言う)
いやぁ、デビュー作ですか!素晴らしいですね?

23年、互いに孤独を埋め合ってきた。家族のようで、家族でない2人。
出会いは2歳と18歳。一緒に暮らし始めたのは4歳と20歳。四畳半に世界が詰まっていた。
4歳のときから、海月を守ると決めたいつき。
いつきの幸せを何より願っていた海月。

四畳半の世界が取り壊しになることをきっかけに、世界は変化していく。
いつきは、海月に幸せでいて欲しいが、それをするのは自分でありたい。他の誰かが側にいることなど許せないほど、深い情愛を持っていて。
海月は、いつきの幸せを願いながら、離れていくことの不安を抱えている。23年は長い。その思い出も気持ちも、あっさりと変えられるものではないだろう。
海月の他者に対する分離不安は、根深い。
でも、いつきは裏切らないよ。灯台下暗しだね。

やっと手に入れたといつきのモノローグ。
「かわいいわたしのあなた」は、いつきの思い。
家を買って、彩りある生活をして欲しいな。

エチはいまは最後までではない。
でも、いつきは開発に燃えている(笑)
沁み沁みする、よいお話でした。
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