追放令嬢からの手紙~かつて愛していた皆さまへ 私のことなどお忘れですか?~【極上の大逆転シリーズ】【電子限定SS付き】
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追放令嬢からの手紙~かつて愛していた皆さまへ 私のことなどお忘れですか?~【極上の大逆転シリーズ】【電子限定SS付き】

マチバリ/中條由良

コミカライズからの原作購入、文章にゾクリ

ネタバレ
2026年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 田中ててて先生のコミカライズが始まり、無料分を読み、続きがとっても気になって本作品を購入。
マチバリ先生の作品は復讐譚やらちょっと歪んだ溺愛モノやら大好きで、今回も一味違ったテイストの復讐譚に読み始めたら、あっという間に引き込まれて一気に読了してしまいました。
やっぱり小説、いいですね。文章にゾクリとしました。構成がお上手な作家さんの作品は本当に楽しい。

学生時代に元平民の男爵令嬢を虐げた罪で断罪され、国外追放となった王太子の元婚約者である公爵令嬢のしたことは、ただ手紙を書いただけ。怨み言も過去を蒸し返すような言い訳もない、相手を思いやる言葉と自身が穏やかに過ごせていることを知らせるのみの簡素な手紙。
ただ、彼女の断罪に関わった罪のある者たちには、この手紙の持つ意味は全く違うものとなり、甚だしい勘違いや疑心に駈られ、勝手に踊って自ら破滅の道を進んでいく。
少しでも己を振り返り悔い改めれば助かる道もあっただろうに、自己中心的で愚かな彼らはどこまでも浅慮で人として醜悪だ。
彼らの破滅の裏側には隣国の皇太子とその義兄、彼女の実父である公爵と義母となるはずだった王妃といった追放令嬢を愛する人たちの暗躍があり、巧妙に張り巡らされた罠にかかった罪人たちにはそれぞれに相応しい罰が下る。

因果応報を絵に描いたような群像劇。
罪にはちゃんと見合った罰を。
罪人が裁かれず、ヒロインが幸せになってエンディングでは、モヤっとしますもの。
納得のラスト。スカッといたしました。
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