僕の美しいひと
」のレビュー

僕の美しいひと

カシオ

泣けてしまうのは仕方ない

ネタバレ
2026年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人為的な生命は その成り立ちから悲しく 息苦しい
“人”権かぁ⋯
私が 私だと言えるのは 私たらしめるのは
遺伝子の独自性なのか その思考によるものなのか
経験 生まれる感情や 意思?
正直わからない わからないけど
相手の行動や考え 容姿 纏う空気に
惹かれ 羨み 憧れ 執着し 劣等感や 劣情を持つ
それはまさしく”人間“らしさと言えるのではないのかな
そんな“私たち”と同じ感覚があれば
その成り立ちが特殊で 人為的以外何物でもなくても
人 以外にどう捉えればいい?
その根底には 私=人間 という揺るぎない前提の上に成り立つ
自分基準
果たして 前提が成り立たなくなった時 区別に意味はあるのか
ただ求め合い 想い合う関係性は 優しく温かい
それだけでいられるようになったラストは
考え込むと やるせなさは残るけど ほんのり救いのような
作中の経過としてはそこそこ長かった忍の苦しみだけど
あくまで 成り立ちに根ざした苦しさや二人の関係性に留まり
周囲からの偏見に根ざした容赦ない仕打ちがなくて良かった
あれ以上忍が傷つけられることがなくて良かった
作品としては長く引っ張ることなく ふんわり
互いにとって 落ち着いて欲しいところに落ち着いたような
読後は ただ 少し悲しく 穏やかでした
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!