虐待されていた商家の令嬢は聖女の力を手に入れ、無自覚に容赦なく逆襲する
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虐待されていた商家の令嬢は聖女の力を手に入れ、無自覚に容赦なく逆襲する

てんてんどんどん/くろでこ

「ヤンデレ最強聖女に溺愛依存される俺」み

ネタバレ
2026年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 都合のいいおバカな悪役、過激ざまぁ、介護系イケメンヒーロー、溺愛、無自覚最強主人公、虐⚫︎されてるわりに美少女の幼女、モフモフ・・と駄作地雷要素がてんこ盛りの本作。
時々訪れる怖い物見たさで読んでみたが、(狙っているのかはわからないものの)主人公がまともに人格も愛着も形成できずに徹底的に狂っているので思ったより面白かった。リアリティラインが揃っているというか、個人的にこういう酷い目にあってきた人間が主人公のなろう系で一番不可解に思うのが(転生ものを除いて)「なんでこんな育ち方でまともな人格になるのか」なので、ちゃんと精神が壊れているだけで評価が高い。
殺害シーンもバンバン死んでくのでそういうギャグに見えるし、逆に変な慈悲をかけるシーンはないため、そういう要素が嫌いな人には一読して欲しい魅力ありますね。

なんだろう、女性向けの心温まる溺愛ざまぁストーリーというよりは、男性向けの「ヤンデレヒロインに依存溺愛される俺」の味わいがある。「一介の神官ですが、捨て子を拾って育てたら倫理観ゼロの最強ヤンデレ聖女に成長した件〜父親代わりなつもりの俺のことが好きすぎる〜」なんですよこれ。
そのヒロイン視点の過去編的な・・このヒロイン「私にだけ優しい殺人鬼」そのものなんですよ。あとこれは私のフェチなんですけど女の子が人を食べようとするの興奮します

ただまあ、タイトル(使用されるフォント)や装丁のポップさと物語が合ってない感じはしますね。
凡百の溺愛救われものにまとまったデザインが不満。もっと表紙をめくったらスプラッタ系とか、「かわいい見た目で陰惨で苛烈で露悪」に振り切ってもよかったのでは。あともう少しヒロインの容姿が神秘系のほうがいいように思います。ずっとタオルケットの話してません?

あと狂気を描くには筆力が不足しているのは否めない。ざまぁ(というより断罪シーン)はスケールがデカすぎてちょっとギャグっぽくなってるくらい冗長で、登場人物の判を押したような作りと相まって黒背景白地の個人サイトを彷彿とさせる。最強ヒロイン香水洗脳カッターキャー嫌われ名前変換小説感はある。
でも、悪くは無いんです。すごく勢いもあって。ストレスが薄いというか、思ったよりイヤじゃなかったなあ。こういうのに当たるから苦手なジャンルを読むのもやめられない。気持ちとしては☆3.5
コミカライズを読んでみようかな
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