「聖女の加護を双子の妹に奪われたので旅に出ます
」のレビュー

聖女の加護を双子の妹に奪われたので旅に出ます

ななみ/にもし

期せず面白かったです。

ネタバレ
2026年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正直、冒頭が胸糞展開だったので最後まで読み切れるかなぁと思っていたのですが、マリーが実家族と決別し、S級冒険者パーティー『黒龍』と旅に出てからが明るくて、そこに救われて読み続けられました。
一貫してテーマは『家族』
マリーとリリーを含めて、色んな境遇の人たちにとっての家族、家族愛を育んで行く物語だったなと。

とにかく最初、リリーが嫌でw
そもそも私自身が幼い頃から回りの状況を汲みすぎる子どもだったので、マリー(前世記憶持ち、精神年齢14歳からのスタート)に近かったと言えるかもしれないので、リリーとはホントに相容れない思考と感情です。
そもそもの性格もありますが、そこを常識的な行動が取れる様に諭し導くのが親の義務と言うものです。
そこを同じ歳の双子の姉に丸投げって…マリーの精神年齢14歳よりも子どもやないかい、この両親。
産んだ責任と言うものがあるのに、案の定愛情を持って育てられなかったリリーは問題行動だらけの人間になってしまった…親の功罪は重いです。

この両親は放任だけじゃなくて、先ず以て子どもに愛情を感じられる様に注いでいないんですよねぇ。
この両親自身もそういう育てられ方をしたのだろうか?
祖父母って実母のお父さんしか登場してないもんね。

結局、マリーは黒龍メンバーやお祖父様、教皇様や教会関係者やその他関わりのあった人たち。
リリーは隣国で出会った厨房の人たち。
そこで初めて自分が愛されると言う感覚を養ったようなもん。
リリーはキリカに愛されてたけど、その時はそこの情緒が育ってなかったんだよなぁ…。
もちろん資質的な問題もあるかと思うけど、愛されてると認識出来たら全うな人になるんだよね…愛情大事。
産んだだけでは親になれないんだなぁ…って改めて考えさせられた物語でした。

みんな愛に溢れた新しい家族が出来て良かった。
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