獣の王と狼面の番
」のレビュー

獣の王と狼面の番

奥田枠

無自覚な恋と囲い込み愛

ネタバレ
2026年6月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 設定にはまれるかな…と躊躇っていたけど読んでみたらめちゃくちゃ面白い!ユニークな世界観にもあっという間に引き込まれます。もっと早く買えば良かった〜。

シーアの健気さ&可愛いさもさることながら、何よりゼンがシーアだけに見せる執愛が本当に尊い…!
獣の世界で唯一の人間であるシーアだけが王たるゼンを孤独にしないという物語にも説得力があったし、ゼンの種族がタカというところがまた素敵にゼンの執着を補強していました。
幼め鈍感ちゃんなシーアの前以外では完璧な王であるゼンの本心は誰にも気付かれず、両思いなのに引き離されてしまう二人…。カリナの面を失って最期の思い出にと幸せを噛み締めるシーアと、仮面を取ってシーアとして受け入れてくれたのだという悦びに震えるゼンのすれ違いが読む度に切なすぎます。(でもだからこそ最終話のラブに感極まりました…!)
シーアを探して世界中を飛び回るゼンの描写の迫力たるや…ここは絶対見開きで見たいやつ。タブレット閲覧推奨です。
物語の閉じ方がまた素晴らしくて、私的「終わり方が好きな作品」トップ3に入ってます。

下巻の後半は近衛のスウェイ×リーカーのサイドストーリー。掴みどころのない攻めと堅物ツンデレ受けの関係性が好みのどストライクで、一見おっとりなスウェイが肉食動物の本領を発揮する瞬間が特に良かった。あとリーカーのちゃんと草食動物な瞳がチャーミングでした。
リーカーの視線を通したゼンの姿が美しすぎるので、こちらも必見です!
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