王国物語
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王国物語

中村明日美子

おとなのおとぎ話

ネタバレ
2026年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 独特の美しい絵に惹かれ読み始めるとたちまち世界観に引き込まれる。子どもの頃に憧れたアラビアンなファンタジー。
冒頭にあるアードルテとアーダルテは、6巻ある王国を継ぐ者の物語の長い話のうちの部分的なほんの一幕。次の話とは別の物語だったかと思いきや、時系列が飛んでいるだけで全て繋がっていく。
全てはこの国の王を取り巻くお話。そして、話中に出てくる2組の双子も王の兄弟も、選ばれること選ばれないことに苦悩し、それを越えてゆく話。

再読すると時系列が整理されて、一度目では分からなかった繋がりが見えてくる。この台詞は誰を指していたのかとか、こういう意味だったのか……と改めて気付きがあって心が震える。
絵もストーリーも味わい深い。何度読んでも美しい世界観に浸ることができる。
出会えてよかった作品。
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