転生聖女は悪女になりたい【電子単行本】
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転生聖女は悪女になりたい【電子単行本】

奥村さとり

楽しい~

ネタバレ
2026年7月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「側妃になったけど~」の方から来ました。絵は万人受けしないかもだけど、それ以上にキャラたちが生き生きしていて、魅力的だと思います。

現代日本人と異世界の女性それぞれが人生を悔いて入れ替わる(この作品では終盤までそうとはわからず、憑依転生みたいな扱いですが)パターンはたまに見ますが、解決策はわかるのに本来の自分では動けなくて、入れ替わった先でなら動けてしまうの、わかるなぁ。

主人公カップルは勿論ですが、王(良き為政者)としてありたいと、あらゆる努力をし父王に認めさせた女王(ヒーロー姉)とその王配、ヒーローの乳母夫婦、ヒーローの婚約者候補だった公爵令嬢ミルロと反逆者の侯爵の次男だった侯爵令息ロイド、ダメダメ親父だったけどココアーシュの優秀さを痛感して最後には慎ましく生きることを選んだヒロイン父の男爵など、味のあるキャラ多数。
特に女王と乳母がなかなかの肉食系思考で夫を捕まえたのに、夫側にはロマンチックな思い出になってるの笑う。

ココアーシュの優秀さが分かっても、反省より自分の思い通りにしたがった元婚約者キルヒーや、最後まで改心しないヒロイン父の後妻と異母弟妹とか、救いようのないアホもいますけどね。

ヒロインの異母妹は、貴族令嬢としての振る舞いが社交界で評判とかいう割には、母親ともども王弟やその婚約者になったヒロインへの態度がまるでなってないし(流石は愛人上がりの後妻とその娘だなという感じ。後妻の出自は貴族では無いと確信するレベル)、異母弟も学校の成績を誇る割には、勉強しか脳が無い感じ。独学で勉強して男爵家の采配を取り仕切り、領地経営までこなしていたココアーシュ、凄いわ。
前世ではポンコツキルヒーを宰相の地位に導いたけど、実務は全てココアーシュが担っていたんだろうな。

Wヒロインが虐げられていたエピソードはキツイですが、1巻早々にココアーシュになった心美が「あんたに信用してもらう必要ある?」とバッサリ切り捨てて家を出るので、もうそこからスカッとします。
個人的に好きなシーンは、2巻のココアーシュの恋愛的経験について訊くトカゲ姿のヒーローが、ショック受けたところかな。

「側妃になったけど~」の方もそうですが、虐げられた過去はあっても、ウジウジ思い悩むより困難を蹴倒す逞しさを持つヒロインなので、爽快感があって読むのが楽しいので、おすすめです。
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