かくして魔法使いノイ・ガレネーは100年後、花嫁となった
円味/六つ花えいこ/夜汽車
このレビューはネタバレを含みます▼
原作小説既読済です。何度も読みたくなる大好きな物語。この物語の出会いはこちらのコミック一巻表紙がきっかけでした。慈愛に満ちた優しい雰囲気に惹かれてしまって。アナログタッチの柔らかくも力強い画風がその後読んだ原作小説から受けた印象にぴったりだと思いました。原作者の六つ花先生の多彩な表現を限られたページ数にシンプルにギュッと詰め込まれて、物語の世界にスッと入り込めます。疲れていても寝る前少しこの物語に触れたい時にサクッと読めて嬉しいコミカライズ。
コミカライズとは、ただ原作のストーリーをそのままなぞる様に描き起こせばOKといった単純なものじゃなくてその中身を理解し表現する技術力が必要だと何処かで知ったのですが、それを体現しているように感じました。一コマ一コマの絵は綺麗だけど流れで読むとぶつ切りに感じて入り込めず泣く泣く閉じてしまう漫画が山程ある中、この作者様の描く人物達はいきいきしていて「漫画が上手い」と言ってもいいと思います。少年誌で活躍されている女性漫画家のような?キラキラエモい描写は控えめで、構成や表現力で圧倒するタイプの漫画です。魔王を浄化する使命を下されるヒロインですが、あくまでも女性向けなのでバチバチのバトル漫画ではなく本筋はラブストーリー。非現実的で想像しづらい事柄(「魔力を撚る、魔法陣を編む」とか)の表現も素晴らしかったし、男女老若の描き分けもバッチリ。新鋭とのことですが、商業漫画家として初めての連載なのでしょうか?ちょっと信じられません。。。
1話冒頭の続きは7話からですが、飛ばさず6話まで読んでほしい。主人公二人の過去のお話です。本編を語る大事なエピソードが散らばっています。過去編終盤、転換期の出来事が多少原作と異なっており、漫画版の方は魔王が悪さしている感が表れていて良かったです。
期待の本編はこれからなので、このクオリティで原作最後まで切に読みたく思います。原作者様を知ったきっかけでもありそんな贔屓目もありまして、六つ花先生原作コミカライズはこの作品が一番好きです!!
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