魔法使いの娘
」のレビュー

魔法使いの娘

那州雪絵

これだよ那洲雪江 やっぱり天才系

ネタバレ
2026年7月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 那洲雪江ワールド満載~♪
作者の過去作を3つ思い出したけど、どれとも違うし超えてきた~。面白れ~✨

↓以下、最終巻ネタバレ含みます。

パパは本当はどういう人なのか。徐々に明らかになってくる無山のヤバさ、初音の実の親が死んだ理由がなかなかにやりきれなかった。魔法使い(魔人)である無山は常人には理解不能で、関わっちゃいけない、逃げなきゃいけない人。
けれども逃げずに、初音がパパの娘として無山と向き合い、向き合わせてパパを殴るシーンは圧巻でした。初音の表情に無山の罪の重さと、初音の気持ちの全てが込められていると感じた。
そして、あっけないと見えて絶妙なラストから、第一話の秀逸さが見えてくる。
この物語は、魔法使いと娘の話だけではなく、兵吾の話でもあったんだなあ。

魔法使いというタイトルもそうだけど、無山と兵吾の育ちとその変化から、那洲雪江の過去作の単行本の柱にチラリと書かれていた作者の考えみたいなものが伺える。
人は変われるんだというメッセージがなんとも力強い。

テーマ性の高い話を少女漫画で、全巻を通して見事な完成度で“しれっと”やる那洲雪江。
ごく自然な感じで、気楽そうに簡単そうに ”しれっ”と。
“しれっと”凄いオカルティック表現やったり。
天才系じゃないかと密かに思っていたのだけど、この“しれっと”具合に→那洲雪江はやっぱ天才系。そう確信した作品でした。

後からじわじわくる。これこれ、これだよ那洲雪江。
今、感動が、じわじわきてる。
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