お見合い相手はもじゃもじゃニート
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お見合い相手はもじゃもじゃニート

滝チヅエ/梅澤夏子(エブリスタ)

コミュニケーションのとれる引きこもり

2026年7月16日
最初から突拍子もない展開ですが、同時に先の読める定番ストーリー(もじゃもじゃニートだけど実際はイケメンなんでしょ?)を予感させ、安心して読めます。

ヒロインは父子家庭で育った27歳のパート職員。見合い相手は30歳、15年間引きこもりで髪もヒゲも伸び放題のおデフさん。ただ実家が相当な資産家で、この先の収入と住居も保証されているという、ある意味で優良物件。ヒロインは迷わず結婚を決めます。

夫の両親はチャンスを逃さぬとばかり、見合いの翌日に入籍と同居をセッティング。(仕事が早い!)そして出会って二日目から新婚生活がスタート。

ヒロインの幸いは、相手がコミュニケーションのとれる引きこもりであった事。確かに自室にこもりきりでゲームに明け暮れ、食事も孤食がいいと言いますが、自室に鍵をかけている訳でもなく、呼びかけには渋々でも応じ、頼み事も小さな事であれば協力してくれます。

何だか初心で素直さが伺えて、箸にも棒にもかかる?“素質の良さげな”引きこもりなのです。相手が性的な興味を持っていると気づいたヒロインは「胸へのお触り」をエサにダイエットを提案します。

無視されるかと思った提案ですが、予測に反して受け入れられ、最初の目標が達成されます。まんまとつられる夫が可愛い。こうなるともうヒロインペースです。

元々、不摂生な生活から脱出させてあげたかったヒロインは目論見通り事を進め、短期間で夫を「なんだやっぱりイケメンじゃん!」状態まで導きます。

物語はこの先から本格化なんでしょう。ヒロインは割り切りが凄い人ですが、幸せな家庭が得られるならそうしたいのでは?夫もそうでは?

夫が社会性を取り戻し、子宝にも恵まれ、夫婦で切磋琢磨する家庭を築くことになるのかな?そうなると夫両親の思う壺ですが、全員がハッピーになれるなら歓迎ですね。

個人的にはヒロインが経済的安定を得て、FIRE生活が可能にも関わらず、パートを続け、自炊し健康的な日常を維持する事に好感が持てます。

打算的な半面、サバサバとして、いつも明るいヒロインと引きこもりには違いないけれど、素直な夫。幸せになって欲しいです。
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