シャーデンフロイデより愛をこめて
」のレビュー

シャーデンフロイデより愛をこめて

ほじゃな

地獄への道ゆき

ネタバレ
2026年7月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ ローレンスの過去や生き様に対して、不自然なほど甘く描かれる2人の蜜月。そこにぽつりぽつりとシミのように浮かび上がる違和感と、加速度的に近づいてくる破綻の気配…。引きというか情報の溜めがお上手で、次へ次へとページをめくる手が止まりません。

終盤に開示されるテオの秘密自体はある程度予想の通りでしたが、テオが存在の本能と芽生えた感情との間で見せる葛藤に憐れみにも似た愛しさを覚えます。
テオの秘密を知ってからの2週目以降は、何気なく読んでいたセリフ、トーン使い、その他初見でスルーしていたすべてが意味深に感じられてもう無限ループです…!
スカッとを求める方にはおすすめできませんが、理不尽や葛藤を延々と噛み締めて味わえる方にはぜひ読んでほしい1冊です。大人の方は【極】もありますのでご注意を。

本編はわりに甘い結末でしたが、電子版特典が不穏!不穏すぎて続きが気になるやつ。
ローレンスのオッドアイ、カラーで拝んでみたかったな。
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