吹きこぼれの春【描き下ろしおまけ付き特装版】
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吹きこぼれの春【描き下ろしおまけ付き特装版】

鳴海涼

子育てとその余白に潤いを!

2026年8月7日
人間の陰日向の機微の表現が上手い作家さま。
前作『愛とかいいから抱きしめて』も、表面は色々取り繕っていながら裏側の孤独の葛藤などがズキンときたお話でした。
本作もなかなか難しいテーマ。
シングルマザーの主人公の背景などはまだ語られていませんが、一人で産んで育てると決意した高校3年生の時の本人の環境がどんなものだったのかに思いを馳せてしまいます。
そして生まれた子供は他の子とは少し違う、学校という檻にはそぐわないとても難しい子供のようで…。手がかかる分側にいてあげたいのに仕事をして生活していかなければならない。
(それでも息子には何やら一つの秀でた才能があるような・・・)

登場人物たちはそれぞれクセが強そうな人物ばかりですが、その中でも主人公が勤める『たんぽぽ医院』の院長代理(どうやら息子さんのよう)は粗野でガサツで遠慮なし、でも外面(ソトヅラ)は良くて…と、とても手強い相手のよう。コチラの彼も育った環境など、まだまだ明かされていない背景がありそうで、コノ人格が形成された訳が気になります。

波風が立たないように静かに暮らしたい主人公の思いとは裏腹に(そこは物語ですもの)
色んな人々が関わってきて・・・

物語当初 単話で読んでいた時に、主人公の息子との関わりに、自身の子育て中のアレコレが浮かんできて考えさせられました。
息子が小学2年の時、(漫画の影響もあったのでしょう)学校で『デスノート』を作っていたのが見つかって、それに自分の名前があったと女性の担任が家に乗りこんで来られたことがありました(^_^;)
勉強を頑張らせていたコトもあり、鬱屈した何かが彼にはあったのだと無理をさせるんじゃなかったと、今になれば思えるのですが・・・当時は友達とうまく付き合えない様子にとても気を揉んだものでした。
子育ての頃って、親も、教師との対応や子供会(田舎の方だけかな?)の活動そして仕事の事などで煩わされて、結構擦り切れていたりしたんですよね(涙)
(現役の方には頑張れってエールを贈りたい‼︎♡)

そんな思いも重ねて、本作の主人公の頑張りを見守りたいと思います。
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