誘蛾灯に焦がれる
」のレビュー

誘蛾灯に焦がれる

塩味ちる

余す事なく堪能させていただきました。

ネタバレ
2026年8月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作者様、決して好みの絵ではないのですが(すみません)、なぜかとっても性癖に刺さります。そして翳りや憂いを帯びた作風が大好きです。よって新作が発売すると引き寄せられるように読んでしまうのです。
今回は270ページの大ボリューム。大きな事件や周りを巻き込むハラハラした展開はないものの、そこに頼らずしてこの読後の満足感が得られるところに作者様の才能を感じます。
人物に差し込む光と影の使い方がとにかく絶品。台詞がなくとも表情だけで、登場人物の感情が流れ込んできます。その度になんどもなんども胸が締め付けられる。
主人公の拓海と恵一郎、ほぼ二人の世界で物語は完結しますが、やはり作画から得る情報量が多いからか、その小さな世界にどっぷり浸かることができます。
拓海が恵一郎の身長を追い越す展開も見てみたかったけど、あと一歩届かない未完成さが拓海のピュアで一途な性格を際立たせていて結果的によかった。
総じて大満足です!
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