海の底
」のレビュー

海の底

有川浩

潜水艦ものに駄作はない

ネタバレ
2015年10月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 潜水艦という閉鎖空間、その狭い中にいて生まれる人間模様。いろいろな要素が入り組んでくるのでつまらないわけがない。
この作品で一番印象的だったのは、艦長の肢体のことです。命を賭して子ども達を救った艦長。食べられてしまって腕一本しか残らない。大切に思う部下達。助けてもらったのに、死体の一部という事実ゆえに子ども達は不気味がる。この落差が作品の重みを増しているように感じました。
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