紅い牙 ブルー・ソネット
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紅い牙 ブルー・ソネット

柴田昌弘

紅い牙シリーズ最高傑作

ネタバレ
2016年1月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 古代超人類の血を引き特殊なESP能力を持つ小松崎蘭が世界征服を目論む悪の組織「タロン」と闘う紅い牙シリーズの長編漫画。今回ランは「タロン」が投入したESP能力を持つサイボーグの少女ソネットを通してタロンと死闘を繰り広げることになります。
紅い牙シリーズを初回から読んでいるとやっぱり世界平和という観点からラン目線になりますが、この漫画だけを読んでいると不幸な境遇に生まれ育ち、自分は孤独だと自らタロンに身を投じ、サイボーグ化を志願しながらも、ランと闘い、ランの仲間と出会うなかで本当の仲間の意味を知り少しずつ人間らしさを取り戻していくソネットが愛おしくなり。タロンという悪の組織壊滅よりも、ソネットに幸せになって欲しいという想いが強くなる。
ランの目線で読めば普通に勧善懲悪のドラマですがソネットの目線で読めば人間ドラマでもあるシリーズ最高傑作だと思います
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