四月は君の嘘
」のレビュー

四月は君の嘘

新川直司

すごく好きな作品

ネタバレ
2016年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 挫折した天才ピアニスト少年と、風変わりで自由気ままな魅力的なバイオリニスト美少女のお話。
伏線から展開は予測できるし、典型的なストーリー展開ではあるけど、分かっていてもラストは泣いてしまう。
ライバルのピアニスト達もかっこいいし、ヒロインも魅力的。
後半は丁寧に描かれていて、バラード1番の美しくて切ない旋律と満開の美しい桜の情景が頭に浮かびました。
切なくて美しいけど、どこか読後には爽やかさも感じられる作品です。

主人公がヒロインに惹かれるのがよく分かる。
でも、かをちゃんがあれだけ自由にふるまえるのは、時間に限りがあるからこそなんですよね。きっと。
自分は通り過ぎる人だから、と想いは最後まで告げない。だけど手紙から溢れる想い。
多分主人公だけが気付いてなかった彼女の気持ち。
最後の最後で手紙から知るなんて切ない。
彼女は主人公を音楽の道に戻したきっかけをつくった人。
一生彼の中で生き続けるんでしょう。
とってもオススメです。
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