このレビューはネタバレを含みます▼
初めて読むBLがこの作品だったなら多分☆5を付けていたと思う。男同士の恋愛に起こる障害を重い過去とドラマチックなモノローグで盛り上げて展開していきます。空気は一貫して無口な主人公の見てる世界かのように淡々と静かで、それ故に主人公が自ら攻めにキスを仕掛けるシーンは際立って心を打たれる良シーンになってます。ただ最後までそんな調子で暗さが纏わり付いていたので、今一ピンとこなかった。話とキャラの情報量が少な過ぎてぼやけていた感じ。嶋にも元彼との蜜月期があったと思うけど、その時もあんなに無口で素直じゃなかったのかな?トラウマを破って最後に本当の顔を見せてくれるかと思ったら、元々無表情キャラだったみたいで、個人の好みですがちょっと残念でした。トラウマの所為で酒タバコ無理になった訳でも、明るく笑えなくなった訳でも無いのかあ…と。最初のページで嶋が外川のタバコを吸い噎せていたので、何かあるのかと思ったんですが、単純にタバコが最初から苦手なら、最後の話で嶋の横でタバコを吸った外川に腹が立ちました。嶋の為に我慢しろよと。笑