38度線
」のレビュー

38度線

石原理

戦争がテーマ

2016年12月7日
短編集ですが、全ての作品のテーマが戦争です。

表題作は、38度線というタイトルからも分かる通り南北朝鮮が舞台です。
南側の国境を守る歩哨として派遣されたアメリカ兵と、北側の朝鮮人の歩哨との心の交流が描かれています。
いつも見かける北朝鮮人の歩哨とどうにかして心を通わせようとするアメリカ兵。
恋愛感情ではありませんが、確かにある2人の心の交流にジーンときます。

表題作以外では、「サクラ・サクラ」も好きでした。
これは第二次世界大戦の日本が舞台で、当時の日本人の気質や日本男児というものがよく表現されてるんじゃないかと思います(戦後生まれなので、あくまでイメージですが…)。
そして作品に登場する詰襟学ランがカッコイイです。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!