このレビューはネタバレを含みます▼
働きながら子育てをするというのは、一言では言い表せない大変さがあります。病児保育というサービスは、子どもの体調が悪くても仕事を休めない母親をサポートしてくれるだけではなく、具合の悪い子どもにとっても安心できるものでしょう。現実にはまだ、このようなサービスを利用できる人は限られていますし、漫画のように、なにもかも良い方向にばかりは進みません。それでも主人公が紆余曲折ありながら生長していく姿には感動させられます。その一方で、どうにも受け入れ難いのはは主人公の生い立ちというか育てられた環境が酷すぎること。主人公のバックグラウンドを作る上で重要なのかもしれませんが、とにかく読んでいて不愉快になる場面が多くて辛い。主人公の母親が人格障害で主人公は精神的にも肉体的にも酷い仕打ちを受けて育っています。今なら児童相談所に通報されるレベルです。それが大人になってもなお続くのです。虐 待漫画かと思いました。知っていれば読まなかったのに。