確かに居たリスペクトすべき人々





2017年1月2日
今はもういない祖母達が経験したであろう、戦時中の「普通の日常」がとても丁寧に描かれていて、登場人物達の心情も静かに伝わってくる。祖母は当時のことは話したがらなかった。実際に体験したからこそ話せない何かがあってのことだろう。体験者でないからこそ、描けたのかもしれない当時の市井の人々の暮らしや心情を、真摯に向き合い描かれたと思う作品。映画を観てどうしても原作を読みたくなり、より詳細に描かれた過去の人々を思い、この人達が居たから今の私達が居るという当たり前なことを再認識させられます。

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