花に染む
」のレビュー

花に染む

くらもちふさこ

癖になる作風

ネタバレ
2017年1月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前1巻を無料で読んで、先日に最終巻まで一気読みしました。だからなのか1冊の小説を、1本の映画を観たような感覚。
展開、人物像、描写の受け取り方が読者によってこんなにもばらつきがあるのも珍しい。
個人的には花乃と陽大の関係は、いつか陽大が「花乃は特別な人だからどんな花乃も受け止める」と言っていたように、花乃が望めば恋人に、花乃が親友という形を望めば親友のままなんだろうかなと思いました。
「親友だと言ったら笑ってくれた」
この一言がこの物語をつくってきたのかな。この一言が陽大の行動の源だったのだろうし。
途中の陽大のローラに対しての強気な態度がどうしても亭主関白なそれに見えて苦手でした。
けれど陽大にとって花乃がいかに大事な存在かというのを最後理解して納得。そして登場人物たちの様々な形の絆や結びつきに感動。
花乃は無表情だけど素直な性格でずっと好きなキャラでした。蘇我部かっけーなって言葉にめちゃくちゃ頷いた(笑)
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!