文句なし。最強でした。





2017年2月13日
ここまで読む事が辛く重い気持ちになった漫画はなかなかない。私の中では寄生獣以来の感触で同等かも。作者の鋭い観察眼としっかり練られた設定と複雑に絡み合うテーマと美しい絵。グサグサと心に棘を突き刺されながら徐々に本質に近づいていく。隙が全くなかった。読了後、再読。2度目は、見えない思いを抱えた矢野の立場で高橋の言葉が聞こえてきた。共依存の人の心理がわかった気がした。とても複雑で悲しいものだった。ハッピーエンドで良かった。クライマックスの間がとても美しかった。一気読みだったので数日放心してしまう。そんな作品でした。フワッと柔らかな少女漫画ではない。他に書いている方の言う、読み手の経験値によって捉え方が変わる漫画だろうは納得。

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