エンドゲーム
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エンドゲーム

山中ヒコ

ストーリー展開に息を吞む

2017年2月26日
養子縁組で若き父となった主人公は、引き取った息子の成長だけが自分の生きる希望であり喜びであり、そして同時に自身への咎であり、償いであった。心優しく才能ある主人公に降りかかる不幸の連鎖が、あまりにも辛いけれども、そこから逃げ出そうとせず、むしろ真っ直ぐ正直に向き合う姿に心打たれる。本当にこの作家さんは、天才的なストーリーテラーだ。グイグイとお話に引き込まれてしまう。一見アンバランスなように思える二人の関係だが、互いを想う気持ちは本当にイーヴンなので、それがもどかしくもあり、萌え処でもあるのだ。
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