このレビューはネタバレを含みます▼
終始凄く怖い描写やましてやグロイ描写などはなくむしろ淡々とした描き方なんですが、読み進めていくうちにその起こりそうなリアルさと「もしもこの小さな町に閉じ込められたら」と想像してぞっとしました。
一方で、隔てる壁が完全に分厚いコンクリではなく透明でとても薄いので、相手を見れて声も聞けるのに触れられないことがこんなにももどかしく悲しい気持ちになるとは思いませんでした。分厚く高い壁だったなら相手の存在自体を認識することすらなくてむしろ幸せだったのではとも思ってしまいます。