夏雪ランデブー
」のレビュー

夏雪ランデブー

河内遙

魂の限り愛する

ネタバレ
2017年4月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 深い深い想い。ある者は、化けて出てしまう程に。またある者は、化けて出たものも飲み込んで、生涯を共にする程に。登場人物たちの悲しみや底知れぬ愛情に、胸の奥がギューっと締め付けられた。

だけど何より心が震えたのは、まるで永遠かに思えるような激情も、時が経ち皆が旅立って行く中で、この世の風か何かになって静かに消えて行くんだろうなと感じるラストだったこと。切なくて涙が出た。けど魂みたいなもんがあるなら、消えて行くことはきっと救いになるんだろうな。
サクッと恋愛漫画読むつもりが、図らずも宇宙を見てしまった気分。
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