赤の歴史





2017年5月30日
カルトマンガ家として本家も分家も名高い山本直樹氏の作品です。
テーマは日本の近代史上の暗部の一つである連合赤軍と左翼闘争のドキュメンタリーで、組織名や人物名はボカしていますが、ほぼ実在の出来事や人物をなぞった再現をしています。
史実としての連合赤軍が関わった事件や資料は現代のネット社会では容易に閲覧することができますが、本作では関係者の言葉などからの主観性、捜査当局や公開情報からの客観性の両方のバランスを取りつつ、なぜ、あの時、彼らは思想を深め武力闘争にまで走っていったのか。どのような背景が彼らをそこに誘えたのか。組織内の集団心理として誰も暴走を止められなかったのか。あさ間山荘に追いつめられる頃の極限状態とはどのようなものだったのか。
そうした一連の事件の背景や本質の部分を詳らかにすることに重点を置いており、高いドキュメンタリー性を追求したがゆえに、かなり危うい匂いをはらんだ緊張感の高い作品となっています。
テーマは日本の近代史上の暗部の一つである連合赤軍と左翼闘争のドキュメンタリーで、組織名や人物名はボカしていますが、ほぼ実在の出来事や人物をなぞった再現をしています。
史実としての連合赤軍が関わった事件や資料は現代のネット社会では容易に閲覧することができますが、本作では関係者の言葉などからの主観性、捜査当局や公開情報からの客観性の両方のバランスを取りつつ、なぜ、あの時、彼らは思想を深め武力闘争にまで走っていったのか。どのような背景が彼らをそこに誘えたのか。組織内の集団心理として誰も暴走を止められなかったのか。あさ間山荘に追いつめられる頃の極限状態とはどのようなものだったのか。
そうした一連の事件の背景や本質の部分を詳らかにすることに重点を置いており、高いドキュメンタリー性を追求したがゆえに、かなり危うい匂いをはらんだ緊張感の高い作品となっています。

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トレノ さん
(男性/50代) 総レビュー数:324件