君の膵臓をたべたい
」のレビュー

君の膵臓をたべたい

桐原いづみ/住野よる

「生き方」を考える

ネタバレ
2017年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 原作を本屋で見かけて、ずっと気になっていた話。
某長時間テレビ特別ドラマのような「病気でお涙」話は嫌だなー漫画で軽く試しに読んでみよう、と思っていたら、全く違いました(笑)
どんどん話に引き込まれます。
話は、主人公の「僕」が病気で死ぬ予定のクラスメイト、山内咲良と知り合うというもの。
二人は日常で語り、過ごし、文字通り「知り合って」いく。
特徴的なのが、主人公の名前が出てこないこと。
代わりに出てくるのが【地味なクラスメイト】くん、といった具合の表現。
話が進むにつれ、【山内咲良が呼ぶ「僕」】の表現がどんどん変化していき、それに伴って二人の関係にも「僕」自身にも変化が見られます。
冒頭はとても静かな物語だったのが、段々と明るくなり、ゆっくりと賑やかになっていく。
途中、これは伏線か?と思った部分が見事に的中してしまい、ある意味予想通りの結末ではあったものの、とても素直で心地良い話と感じました。
絵もとても綺麗で、読みやすいです。
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