帝國の宦官【単行本版】
」のレビュー

帝國の宦官【単行本版】

日野晶

面白かった!

ネタバレ
2017年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「宦官」シリーズ、ずっと気にはなっていたものの、なかなか買えず、やっと読めました。最初の巻でなくこちらを最初に読んだけど、特には問題なかった。飄々とした褐色の兵士であるビジャンが異国に捕らわれ、宦官にされ、何故か皇子である右弦の愛妾(右弦的には恋人)にされるという波乱万丈なお話であるが、何故右弦がこうも雀(ビジャン)に執着するのか、徐々に分かってくる。それがわかると切ないし、初恋を成就させた右弦はかなりしつこい(笑)なあと。雀がマイペースで、いかにも大陸の兵士って感じで好ましかったが、「不運」といえども結構腕の立つ兵士が去勢をされて、いくら沢山の愛情を注がれたとしても、元々女好きが相手を好きになるものかなぁ、と思いもしたので、☆4つ。でも最後の描き下ろしのエピソードにちょっと感動しちゃったので、☆5にしました。これは右弦の粘り勝ち。それほど幼少期辛かったんだなぁと可哀想だった。弟皇子がいい子でよかった。エロもなかなかよかったし、楽しみました。最初のお話も読んでみよう。
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