死にぞこないの青
」のレビュー

死にぞこないの青

山本小鉄子/乙一

星4,5。どれもしっかりしたストーリー。

2017年9月8日
195ページ、表題作含む3作品。
が!短編とは言い難いほど内容がどっしりあるお話です。

さすが高評価だけある。
どのお話にもテーマと意味がしっかりありました。
共通点は1人では生きていけない寂しい人とそばに寄り添う存在。
物悲しさが心にすーっと入り込んでくるようでした。

レビューでは表題作が怖いという意見が多いですが、あまり怖くなかった。
むしろ主人公にとって心強い?
エンドが意外に丸くおさまっていて、
え!なんて優しいんだ、やりかえせばいいのにー、
とえげつない思いを抱いてしまった(笑)。

山本さんのコミックは今までいくつか読んだ事があったのがきっかけでしたが、面白かったです。
(原作者さんのお話なのでBLではない)
絵が少し違う。
いかにも漫画チックではなくリアリティのある顔。
このお話の雰囲気にあっていて良かったです。

いつか乙一さんの小説も読んでみたくなりました。
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