このレビューはネタバレを含みます▼
様々意見が分かれるラストですが、少女漫画史に燦然と残る名作であることは間違いないと思います。
結局、最後、現れた薄星は幻?本物?
薬で眠って起き上がれない亜姫の年老いた手が、ふっくらと若返り、
現れた薄星も亜姫も昔の若いままの姿だったことを考えるとやはり全て亜姫が見ている夢の中の出来事で、薄星はあの日河で息絶えていたのか…?
だけど眠り続けていた亜姫が忽然と姿を消した事実や、春琴に耳飾りで最後の挨拶をしたことを考えると、
やはり薄星は生きて迎えに来たのかとも受け取れます。
作者も、11巻までは『亜姫が土妃に王座を譲り薄星を捜す旅に出る、と言うエンディング』になる可能性もあったと明言していて、そちらでは最後亜姫と薄星が出会っている姿が描かれています。
んー読者に委ねる終わり方が苦手な人にはつらいエンディングかもしれませんが、
いろんな可能性を秘めさせてくれる終わり方で読者側に寄り添った最善のエンディングかもしれません。
とにかく、亜姫と薄星は幸せになったと信じます。