環状白馬線 車掌の英さん
」のレビュー

環状白馬線 車掌の英さん

都戸利津

犬と猫の見分け方…笑

ネタバレ
2017年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作者さんの描く世界観、とても好きです♬
レトロさがあるという表現は正しくないかもしれませんが、そのレトロさが懐かしくもあり、ちょっと胸を締め付けるような、そんな気持ちになります。胸を締め付けると言っても悲しいからではなく、優しさがあるが故、締め付けるられるそれです。
このお話も例外じゃなくでした。車掌の英さんは、沢山の乗客と一瞬出会い、別れていきます。口下手だけど(正直話し口調は違和感がありましたが…)、優しくて照れ屋の英さん。先代英さんを始め、沢山の素敵な人たちに囲まれていたからこそ、今の英さんがいる。
一つ一つの出来事や出会いは些細であっても、それが積み重なったり又それ自体が人生の意味を大きく変えることもある。静かだけど、とても暖かいお話ばかりでした。
メインのお話の中で、英さんは度々犬と猫の見分けがつかず、電車に乗っている乗客とあーだこーだと話をします。何故見分けがつかないのか不思議だったのですが、最後に謎が解けてスッキリ!まぁ、大雑把に言えばそうだけど…ねぇ。と、つい口元が緩んでしまいました。笑
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