このレビューはネタバレを含みます▼
表題作+短編5作+描き下ろし収録。
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市川けい先生、作者買いです。
短編集ですが、全て違うカラーのお話でとても楽しめました。表題作のお話の花愛が切なかった。短編ゆえ、これからが知りたいというところで終わってしまうのが残念でした。でもひとつひとつが深く、読み終えたあと、余韻にひたることができました。「テストプレイ」「道連れ」のみ大人向けシーンあり。あとは全てこれから…というところ。
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「ナチュラチュラリィ」
双子の顕と花愛。好きなものも嫌いなものも全て一緒。ずっと二人だけの世界にいたのに、顕を好きだという今池が現れて…。
「ベランダにて」
引っ越し先のベランダに時々現れる不思議な人影は町で時々見かける人だった。生霊?なのか何なのか?松平はいつしか気になるようになって…。
「カウント3632」
エレベーターがまさかの故障。閉じ込められたが同じ階の住人と認識していたので声をかけるが…。
「ステップワン」
自分以外誰も在籍していない地学部。秋宗は部室で一人勉強に励む時間を大切にしているが、自分を好きだという後輩花草が毎日押し掛けて邪魔をされ…。
「テストプレイ」
恋人同士の二人。ある日、咲弥は恋人に変わったプレイがしたいと提案されて…。
「道連れ」
体だけの関係の二人。いつも通り過ごした後、加賀は恋人ができたと言われて…。
「プロローグ」描き下ろし 12ページ
今池が顕を好きになった瞬間のお話。「ナチュラチュラリィ」より。