八雲立つ
」のレビュー

八雲立つ

樹なつみ

切ない気持ちになるラストでした。

ネタバレ
2017年10月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先祖代々、古代出雲族の怨念の封印を守ってきた布椎家。シャーマンであり布椎家の子孫である闇己と刀鍛冶師の子孫である七地が盗まれた6本の神剣を探し出し、念を昇華させようと奮闘する物語です。

並行して描かれる古代編と現代編、最期にリンクしたのは良かったけれど、、。
せっかく神剣を集めたのに、念には勝てず、巫覡達の力も及ばない(泣)
最終的には闇己が念を取り込み、それをその場にいる鍛治師である七地の手で闇己ごと昇華する、、。

このラストのために、神剣を集める過程での二人の絆が深められたのかと思うと七地が気の毒だ。闇己の心は救われたんだろうけれど、残された人間が抱えて生きるには酷すぎやしないだろうか(T_T)
まぁ、最期は闇己も戻ってくるけれどね。
切ないけれど、ある種ハッピーエンドということで。秀作でした!
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