虜囚の姫は公爵に愛される【イラスト入り】
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虜囚の姫は公爵に愛される【イラスト入り】

有井まゆら/壱也

記憶喪失のヒロインが籠の鳥になってる話

ネタバレ
2017年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 133ページでした。定価で購入するなら割高ですね。この作家さんの『密愛の掟』が良かったのでこちらも読んでみましたが、ソーニャ文庫以上にヒーローが屈折していてビックリしました!
ストーリーの序章に主人公2人の出会いが清々しく書いてあります。で!それからいきなり記憶の無いヒロインがベッドに鉄の手枷をされて繋がれているシーンになり、話が始まります。
普通なら『ヒーローひどすぎ!歪みすぎ!』と思うところなんでしょうけど…ヒロインが温かく美しい女性で、チラチラとヒーローとの幸せな記憶がフラッシュバックするのもあり、その状況を受け入れて安心しているようなので、読み手にはそれほど酷くは感じさせません。
なかなか記憶が戻らないヒロインですが、庭に出てハーブを育てたりして結構いい感じに暮らしていた所に、婚約者の男性が現れて、見ただけで嫌悪感を抱き…と、話に展開があり、後半からラストにかけては、ヒロインの出自やヒーローの行動の謎、等々…やっと色々分かってきます。
普通に想像つかないストーリー展開がこの作家さんの上手い所だと思いますが、ヒーローのすごい歪みっぷりと、実はそんなに悪者では無かった父親や婚約者の事を考えると…『そこまでするような話だったのか?』とラストは若干拍子抜けしました(苦笑)。
エピローグでは登場人物達のその後が幸せいっぱいに書かれていたので、まあまあ満足かな?という事で☆4評価にしておきます☆彡
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