このレビューはネタバレを含みます▼
これって、確か、六青みつみさんのデビュー作ですよね。
完成度高かったです。
六青さんの作品を読むのは初めてでしたが、大満足でした。
二人は本当に出会えてよかったなぁ〜って思いました。
激しくネタバレしてますので・・・・
ネタバレしないで読むほうが面白いお話ですよ♬
まず、攻めの橘貴哉は最初、おぼっちゃまだったんでしょうね。
とっても傲慢で嫌な奴です。
世間知らずの上、いつもチヤホヤされていたので感謝とか謝罪も知らないんですね。
ところが裏切られ、瀕死の状態で紫乃(受け)に出会い
なんの見返りも求めずに看病をしてくれる紫乃(受け)に
痣があるにも関わらす惹かれるようになります。
本当の心根は優しい奴だったんでしょうね。
そして、紫乃(受け)から自然の摂理とか調和について学びます。
自分の考え方がおかしかったことにも気づきます。
紫乃(受け)は、やっぱり孤独だったんでしょうね。
愛を知ります。
それによって苦しくなることもありますが・・・
山人として二人は仲むつましく暮らすんですが、
攻めの橘貴哉の従者が迎えに来て
彼は地元に帰ります。
1年後に必ず迎えに来ると約束して・・・・
ところが、3年後になっちゃうんですね。
攻めの橘貴哉にとってはあっという間の3年なんですが、
山で一人寂しく暮らす受けの紫乃にとっては長い3年です。
ここで、ドラマがあります。
その試練を乗り越えて二人は里で一緒に暮らすことになるのですが、
ここからが、また良いですね。
受けの紫乃は山で一人暮らしをしていただけあって自立心が旺盛で
攻めの橘貴哉と対等なパートナーになりたいと願うんですね。
この辺りが、すごくいいなって思いました。
よく似たお話(不憫受けと旦那様)そらのだいじな旦那さま (幻冬舎ルチル文庫) - というのがあるのですが、こちらは受けが性格は良いのですが、依存的で、なんで評価が高いかわからなかったんですが・・・・
受けの紫乃は結局、山に帰ります。
側にいても、支えることができないからです。
でも攻めの橘貴哉は思わぬ行動をとります。
本当に受けの紫乃のことを深く愛していたのでしょうね。
最後はもちろんハッピーエンドです。
何よりも受けの紫乃の幸せを考えた攻めの橘貴哉の行動に感動しました!
その後の二人の様子もちらっと書いてあったのも良かったですね。