このレビューはネタバレを含みます▼
さすがは夜光花さん。
お話が練りに練られているという印象です。
記憶がテーマですが、タロット占い、催眠療法、刑事、殺人事件、
いろいろなテーマが複雑に絡み合って、恋愛を盛り立てくれます。
刑事ものというかサスペンスの場合、事件の解決とともに
恋愛も成就というのが多いですが、
このお話は、そこにひとひねりのエッセンスが加わり
お話に深みが加わって面白くなっています。
ジュリエッタはエロよりストーリー重視なので
こう言ったお話は大好きですね。
でも、そこは夜光花さん
しっかりとエロもありましたよ。
ネタバレです。 (ネタバレなしで読むほうが面白いですよ)
お話は、あらすじのまま進みます。(たまにあらすじとは関係ない方向に進むお話もありますが・・・)
秦野との関係は事故のようなものだったはずが
秦野の一目惚れにより?占いの予言により? 関係性はその後も続きます。
清涼が記憶の封印という仕事をしていたのは
自分自身の辛い記憶も封印していたからなんですね。
でも、秦野はトラウマとなった記憶も自分の一部だから封印しないと言います。
清涼は自分と真逆の男に無意識ですが惹かれます。
そんな時に、ある男との出会いにより
清涼の記憶が甦ります。
ここからが事件ものです。
清涼の両親を殺した犯人探しです。
その犯人と、どう対峙して、清涼のトラウマを解決するのか
その時の秦野の存在は?
なんてところで、後半からぐっと面白くなります。
一気に読んじゃいました。
そして、あとがきで作者さんも書かれていますが、
脇役の塚本がいい味出してましたね。
花吹雪先輩は名前しか出てきませんでしたが、その存在感は大きかったですね。
ぜひ、どこかで書いていただきたいと思います。
ストーリー重視、事件モノ、サスペンスが好きな方にオススメです!