このレビューはネタバレを含みます▼
裏社会の実力者 麻見×フリーカメラマン 秋仁の出逢い編。この巻は本編2話+書き下ろし1話のみでガッカリだけど短編3話もいいので、逸る気持ちを抑えながら楽しめる読み応え。
秋仁が代議士秘書のスクープを撮った店が麻見経営のクラブ シオンだった事で、秋仁は麻見に監 禁されおしおきをされてしまう。
スクープを没にするわ、麻 薬密貿易の噂がありながら捜査打ち切りにするわと、ダークな麻見の底知れぬ大物ぶり。度肝を抜くセレブ感も垣間見れる。そして麻見の因縁の相手、美しい当て馬 飛龍が早くも登場。秋仁は麻見にも飛龍にも陵 辱されるというとんでもないスタート。
いきなり過激なSMシーンは雑誌のSM特集だったそうでこの時だけなんで。最初見た時は不快で挫折し封印してしまった(笑) 何度再読しても驚く。ここで秋仁が過激なプレイに耐えるあたり、いん乱ドM設定なんでしょうね。
横暴で冷酷な麻見も「この世界で生きるならもっと賢くなれ」と秋仁に彼らしい忠告をしてるし、最初から屈する事の無い秋仁の事は気に入ってたのね。秋仁のピンチに現れるし。書き下ろしでは秋仁の家に雨宿りしに来てるし(笑)家を知ってた事にビックリ。
1〜2巻ではラブストーリーのラの字も出て来ないけど、二人のキャラの魅力と関係性が変わって行く上では欠かせないかな。
短編も面白い。水野×桧山 が可愛い「恋するシリーズ」の第一話もあり。のちに麻見×秋仁も登場する面白いシリーズ。高校生二人のカップルと二人の父親カップルも怪しげで気になる。
そしてこの作品はやまねさんの初コミック本だそうです。すごい完成度〜!古さもさほどで17年前の物とは思えない。ここから始まる二人のラブストーリーが楽しみです。