ファインダーの真実 ~ファインダーの標的シリーズ(5)
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ファインダーの真実 ~ファインダーの標的シリーズ(5)

やまねあやの

シリーズ5巻 再会の抱擁シーン 感動〜

ネタバレ
2018年1月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ ネイキッド・トゥルースもこれで完結編です。離れ離れの麻見×秋仁のお互いの存在が明確になって来た点がこの巻の見所。

マフィア間の取引材料の秋仁は、香港 飛龍側から秋仁を物扱いするのロシア ミハイル側に拘束場所を変え更なるピンチに。

1巻の麻見のカッコイイ決め台詞「忘れるな、俺から受けた痛みと快楽を…」のコレ。電話で麻見の声を久しぶりに聞きまさにこの 快楽=麻見 をこの状況で思い出し、飛龍にもミハイルにも屈する事なく麻見の元に帰りたい!と奮起する秋仁。

一方で麻見も電話の秋仁の声に動揺し、部下に「もう死んでます…」と言われるまで撃ち続け、飛龍とミハイルの前で「高羽秋仁は俺のものだ」と大人げなく言い放つ(笑)冷徹な麻見をここまで狂わす秋仁の存在。この巻は麻見の表情が豊かなのもいい。秋仁が撃たれた時の麻見の表情は最高!

再会の抱擁シーンは美しかった〜!同時に飛龍の背中の寂しさは重い。あの麻見に「悪かった」と言わせた秋仁。秋仁本人はその言葉も覚えてるか怪しいけど。冷徹な男が見せる意外な人間味にはドキッとさせられる。そして二人の搭乗シーンも忘れられない名シーン。

過ぎてしまえば日本×香港×ロシアのマフィアのボス達が雁首を揃えた割にはヌルい展開で肩透かしを食らったわ。あとがきに死亡フラグ回避の為この展開とあったので、作者さんの苦労が伝わる。まぁグロい展開は全く望んでいないので読みやすくて助かった。麻見のブチギレモードも見れたし、飛龍の脆い本心を突くシーンもあの麻見の眉間のシワも素敵。

それにしても秋仁はミハイルにまで美尻を晒され、冷酷なユーリには生唾ゴックンさせ。秋仁のお尻って(笑)あの麻見の情夫だとこれからも狙われるのかしら。

最終的には飛龍へ忠義を立てた葉と可愛い陶はもっと見ていたかったな。

やっと麻見の元に帰れた秋仁。目覚めたら南国って(笑)三日間もヴィラに籠ったまま全くこの二人は。身も心も求め合ったのね。今までにない熱い絡みで秋仁からのキスも初めて見ましたよ( *´艸`)その上、麻見の人工呼吸のサービスまで。二人の台詞とモノローグからも今までとの関係とは変わった事がわかる。

初めて人を撃った事に怯えていた秋仁が日本に戻り街に跳ねて行く姿がいい!秋仁を宥め優しく見守る麻見もこれまたいい!怒涛の香港編を越えて益々キャラに磨きのかかった二人のこの先がとても楽しみです。
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