凪のお暇
」のレビュー

凪のお暇

コナリミサト

空気を読むとは言ってない

ネタバレ
2018年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公・凪は空気を読んでいたのではなくて、読んで「やっていた」と思っているんだろうなと。空気を読むと称して自分の考えを言わないくせに本当の自分を知って欲しいという強欲、自分だって元職場の人たちを見下してる傲慢さ。卑屈な主人公に全く共感できず…。彼氏にさえ偽るのもちょっと分からないですね……。でも、自分で自分の首を絞めて息ができなくなってる姿は痛々しいです。
過去を精算したつもりで家具など捨てたのでしょうけど、結局捕らわれていますし。過去も空気も合わない人も全てを切り捨てる姿勢もイラッとしました。変わるってそういう変わるなんですね……。
そもそも、いつもニコニコしていることや「わかる〜」が空気を読むということではないと思います。他人に合わせつつも、ウェットに富んだ返しが出来たり、他者の気持ちを損なわせない、そんな技術ではないでしょうか?空気を読むってすごく難しいですよね。
凪は空気を読んでなんかいません。自分の意見を持っていない逃げに使っているだけです。空気を読むという言葉を使っていいのは慎二でしょう。まぁ慎二も酷いこと言ってたのでちゃんと謝って欲しいですね。お互いすれ違い方が凄まじい……。
個人的には慎二の救済もお願いしたいところです……。

登場人物の今後に期待します。
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