乙嫁語り
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乙嫁語り

森薫

生涯出会えてよかった本の一冊

2018年2月15日
見知らぬ国の人々の生活の機微。そこに住まう人たちの温かな心と厳しい現実。目の前で繰り広げられているかのような、精密なタッチと豊かな情景は作者が地域文化への敬意と情熱があるからだと感じずにはいられません。
特に食文化は大変興味があり、パリヤさんが作るパンが食べたくなったり、市場のピロフが食べたくなったり、レシピを調べて自作しました。笑
あとは刺繍の世界です。カラーの部分はもちろんだけど、ツートーンの部分でもその彩りや鮮やかさ、繊細さが伝わりませんでしたか?すごいですよね。
アミルさんが大好きです。田舎育ちのお嬢様故の少し独りよがりなお人好しなところとか、人間観察力です。いい!本当にアミルさん可愛い!
森先生が描く女性はいつも芯があって何処か儚げなのに強い。そして「ナイスバディ」です。男目線わかっていらっしゃるなと、、、。
つい紙でも買って、ワイド版も買ってしまい、何度も何度も読み返しています。虜です。
生涯出会えてよかった本の一冊です。
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