春の呪い
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春の呪い

小西明日翔

妹の死から展開される

2018年2月18日
妹の春を恋人のように大切に思って守っていた姉の夏。親の離婚や父親から愛されず、ただ愛されたかっただけの姉。自分が守ると決めた事で目標が決まり、進むべき道や目標が出来た矢先の妹の死。受け入れるにはあまりにも重い。その中で提案された妹の恋人冬との、恋人になるいう現実。親の言いなりを外す事なくきた冬にとって、思いがけない夏の行動に惹かれる心の動き。生前の妹が秋と名乗り本心を綴る。親の気持ちも分かる気も知り、それぞれの思いを想像するだけで胸が苦しくなる。2人が前に進むべき道が見えての終わりを迎え、良かった。
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