緑土なす
」のレビュー

緑土なす

みやしろちうこ/user

初BL小説

ネタバレ
2018年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今までBL小説は読んだことがなかったのですが、表紙のイラストが素敵だったのと、レビューの評価が高かったので無料分お試しを読んでみました。続きがどうしても気になってしまいそのまま購入。20%オフクーポンを使っても1000円超えというお値段に若干迷いましたが、買って良かった!すごく面白かったです。
国土に緑をもたらすとされる王族、そして王族だけが持つ不思議な力、異能。その王族のためだけに存在する灰色狼という一族の存在。とても魅力的な世界観でした。
夢中で読みましたが、下巻の真ん中ほど、お忍び旅行くらいから、少しクールダウンしてしまった感があるのが残念だったです。ネタバレしないように書くのが難しいのですが、お互いが困難を乗り越えた後、やっとラブラブな二人の様子が見れるのかと思いきや、足弱が殻に籠ってしまい、え、今なの?えー。。。😔となってしまいました。それでも読み終えた後は、久しぶりの満足感にホクホクでした。
初めレシェは足弱にかなり酷いことをしていて、結構な衝撃を受けましたが、その後はひたすら深い愛を足弱に注いでいます。注ぎまくりです。
足弱がかなり言葉が少なく、意外と頑固だったりするので周りがとにかく大変。「調理されてない果物下さい」の一言で飢えなくてすむよ!と内心ヤキモキしてしまったり、、、
とにかく世の中にも人にも慣れていないので、30代半ばという年齢ですがかなり幼く感じます。ですが純粋な無知さもレシェには可愛く感じる模様。どんな場所でも愛されまくりです。
健気な灰色狼たちも魅力的で、物語を鮮やかにしてくれています。BL要素がなくてもOKなくらいストーリーが素敵でした。完結だけれど、その後の二人や王国がどうなったのか読んでみたいです。積極的に愛情を表す足弱を見てみたい。レシェを喜ばせてあげて!
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