タイラント
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タイラント

未散ソノオ

ズバリ好みで胸が痛い♦

2018年3月18日
『BLはファンタジー🌸』とは言え、カップリングがキモである以上、ブラコンは賢い兄×おバカ弟🍒が王道だと思ってます(そりゃもー絶対‼)

しかし、昨今の弟×兄の逆カプ流行に苦しむ😓日々の中、こちらはズバリどんぴしゃ❗大感激好みでした‼

およそ、危険な仕事に従事する方や凶悪○罪者などの方々は、ハート型の脳の中でも、危険を感じる前頭葉の1部が、生まれつき欠けているとか。。。
主人公アリも、そんな個性を持った人♦
マイノリティの中でも、自らの生命を脅かす個性のアリは、当然ながら両親からさえも理解されにくく、孤独な幼年期を過ごしたハズ😩😓
そんな5歳で『アリちゃんは大変だね。アリちゃんはがんばってる』と、唯1、アリの全てを理解し、寄り添ってくれたタイラは、この世で只1人の存在。
。。。そりゃ恋しちゃいますよ‼
いや、恋というより、絶対的に離れ難い魂の片割れでしょう♦
『同性愛の根元は自己愛』という、三島(由紀夫)センセーのお言葉が再びよぎります👑

生命と死の狭間をさ迷うコトでしか生きられないアリと、その狭間までも凝視し続けるタイラ♦
求めあい、歓を極める瞬間、『アリちゃん』『お兄ちゃん』と、幼い頃のように、せつなく互いに呼び交わすシーンは、涙がこぼれそうなくらい、胸が痛くなりました♦

絶対的な、唯一無二の2人。。。ロミジュリしかり、近松の心中モノしかり、こんな恋はファンタジーの域であるがゆえに、切なく荘厳な美しさで、胸に迫ります👑

この作家さん、漫画家さんになるより、小説家となられるべきだったかも知れませんね♦
ストーリーに画力が釣り合わない感じです😓

難しいテーマを、まるで映画のようにdramaticに描いたcomic♦
ただ甘いだけのBLには無い、極上の毒が甘美な、私には素晴らしいご馳走でした💗
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