このレビューはネタバレを含みます▼
幼なじみの英騎を特別な存在とほとんど崇拝に近い憧れを抱くいっくんと、そのいっくんだけの特別な存在になりたい英騎。打算から始まったごっこ遊びのような関係が、形を変えながら物語が進んでいきます。
最初に読んだときはさらっと読めてしまって、もっとすったもんだあって長くても良かったなとか、子供の頃のエピソードがあった方がいいのに(イケメン以外の英騎の特別設定があんまり無い。母子家庭であるだけでは弱い気がする)とかいっくんもっと英騎に酷くしても良かったのにとか思ったのですが、何度か読んでいたら物語内の時間の流れを感じて、これぐらいで良かったかもと思い直しました。
夏頃髪短かったいっくんが最後の方ちょっと伸びてるのいいですね。
普通の中の特別な部分と、特別なものが普通にある事が、常に交わっているのが日々生きていくって事だなあなんてつらつら考えていたら、作者さんが「恋人でいるには努力が必要っていう話です」って書いてらして、あ、そういう話だったのか…