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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 天官賜福

    墨香銅臭/鄭穎馨/日出的小太陽

    中国文学の良さを味わえる良作
    2023年9月14日
    日本人の書く文学は、恥を捨てきれない民族性からかどこか上品にまとめられてしまい、人間の奥行きを表す部分に欠けることが多い。

    一方中国文学の良いところは、人間の美しい部分だけでなく、格好悪い部分も躊躇無く描かれるということであると思う。
    そしてそれは登場人物に躍動感と人間的な真理、多層的な魅力を与え、読者へは深い理解と共感を与えてくれる。

    この作品もライトノベルというジャンルではあるが、作者の卓抜した才能と文学への熱意も相まって、そういった中国文学の良さを十分に味わうことができる良作である。
  • ラウルの弟子

    木龍がみね/北沢きょう

    どこかで読んだ内容
    2023年9月14日
    よくある設定とも言えるが、海外の人気作家の作品と酷似した人物関係、キャラクター設定だと思った。

    まだ改良されているなら一読の価値はあったかも知れないが、30歳にもなる主人公に全く年齢相応の人間的な深みや知性、包容力といった人的魅力がなく、周囲の人物が何故この主人公に惹かれるのか作中の情報のみでは全く分からなかった。

    ライトノベルというジャンルなので、安易にキャラクターの外貌を美しく設定するのは仕方無いと思う。
    しかしあくまで小説という文章で勝負するからには、視覚情報に頼る見た目より、文字からでも容易に想像できるキャラクターの人的魅力の方が(特に主人公は)重要なのではないだろうか。

    作家は恐らくこれまでにも多くの作品を読まれていると思うが、これからより多くの良作に当たり、自身の人生経験も併せて是非文字の力だけで読ませる作品を作ってほしいと思う。