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今月(5月1日~5月31日)
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シーモア島


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作者も登場人物も若い2020年12月10日龍、仁と来て、この作品にたどり着いた。若い頃の作品ゆえ、絵が洗練されていない。が、名作であるその二作の真髄が宿っている。志を高く持つ尊さがそれであろう。先の二作は志を極めた先にある孤独と寂寥が描かれている。本作はまだ怖いものを知らない青年の美しい物語だ。
前二作でも感心したが、女の描き方が素晴らしい。個性が際立ち生き生きしている。だから主人公の英雄描写に読む者は共感して引き込まれる。作者は決して女を不幸にしない。そこもまたいい。剣道の激闘シーンには疲れるが、少女たちの爽やかなエロチシズムは救いだった。
宮沢賢治の詩を挿入したのは本作を月のように輝かせている。
美しい。とにかく美しい。 -